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五年が経って、一日目に、

 

あの日からの五年という歳月を

ずっと、じっと、福島で暮らしてきました。

福島第一原発からの距離は、ごく間近というわけでもなく

しかし決して遠くはない、郡山という場所です。

その距離というのは、私にとって、

自分の頭の中との距離と同じでした。

近くも遠くもなく、

いつまで経ってもどうもはっきりとしません。

たぶんこれは、このまま続いていくのだと思います。

はっきりとわからないまま。

けれど、これまでに、はっきりわかることもたくさんありました。

よいことも、わるいこともです。

それらは決して忘れることのできないことばかりです。

風化させない、忘れない、と言うけれど、

大事なことは、ずっと残っていくはずです。

風化させないように、忘れないように、と言うことがおかしい。

だから、逆に、忘れたいことは、忘れてもいいんだよ、と言ってもらいたい、

そんなふうにも思います。

 

全国の今日の朝刊に掲載された

あなたの思う福島はどんな福島ですか?

という広告メッセージは全国の方々にどう伝わっただろうか、、

 

福島は、住んではならない、足を踏み入れてはならない、

そんな区域のある異常なところです。

こんなことって、あっていいわけがない。

福島は、いいところ、だからみんなに来てほしい、見てほしい、

だけではなくて、黒い影の部分の福島を感じてもらうことも

これからにとって、きっとプラスの方向へと働いていくと思うのです。

そういう意味で、福島に来て、本当を知ってもらいたいです。

ここで起きてしまった大変な出来事を

決して忘れられないこととして留めてもらうためにも。

 

とはいえ、ここでの暮らしは悲観的なものではありません。

あきらかに、以前よりも活き活きとしているようにさえ思います。

誇りを持って、元気に楽しくたくましく生活しています。

 

と、実感したところで、

おしまい。